(#010 2019/3/22)
2019年度第3回テクニカル・トレーニング強化合宿
   第3回テクニカル
トレーニング強化合宿
〈ダイジェスト〉
 3月15日(金)から17日(日)までの3日間、福島県のグランディ那須白河ゴルフクラブにおいて、2019年度第3回テクニカル・トレーニング強化合宿を開催しました。
 今回はシーズン直前の合宿ということもあり、試合前の自分の調整方法を覚えることを目的としました。コーチから指示されたことをこなすのではなく、今の自分の課題を元に、必要なウォーミングアップ、練習やテクニカルドリル等、自分で考えたプログラムを実行することを主に行われました。
 会場となったグランディ那須白河ゴルフクラブは、強化合宿を年に2~3回開催させていただいており、東北ゴルフ連盟強化指定選手の活動拠点となっております。27ホールの本コースに加え、あらゆる技術練習ができるアカデミーコース、鏡張りのトレーニングルームを備えたアカデミーハウスなど、ゴルフの競技力向上には抜群の環境を全面的に解放していただきました。また、サントリーフーズ株式会社よりドリンクの協賛をいただきました。ご協力いただいた関係各社の皆様には大変感謝申し上げます。

岩本プロによるテクニカルの講義
■1日目

 夕方6時、テクニカルの講義から合宿がスタートしました。まずはじめに、日本女子プロゴルフ協会の岩本プロ指導のもと、今年1月の合宿で立てた目標に対して現在までの達成状況と、試合までに必要な準備について各自発表をしました。結果を振り返ることで、自分に足りないものや、良かったことは更に伸ばすなど、次の計画を立てる材料を洗い出すことができます。続いて、翌日の自主練習の時間で実施する内容を考え具体的にポイントを書き出しました。

 また、1月の8地区合同合宿の参加選手から、合宿の感想と後輩に伝えたいことについて発表があり、合宿で学んだ質の高い練習、厳しいトレーニングをこなすための準備の大切さや、自分を追い込んで目標を達成することの素晴らしさを伝えてくれました。


ウォーミングアップの講義
■2日目

 早朝6時、軽めのウォーミングアップから2日目がスタートしました。散歩から始まり、ペアになってのストレッチなど、リラックスした雰囲気で行われました。朝食はバイキング形式で、前回の合宿で栄養学についても講義をしていたことから、選手が選んだ内容について兼平トレーナーが栄養バランスのチェックをしました。

 8:15より、グループに分かれて本格的なプログラムが開始。午前中、新規選手はアカデミーハウスのトレーニングルームにて、兼平トレーナー指導のもとウォーミングアップの講義がありました。ウォーミングアップを試合のルーティンに入れるため、スタート時間から逆算して時間を決めることや、体調に合わせて内容を調整すること等を学び、各自20分間のアップ内容を組み立てました。

 継続選手は3グループに分かれて活動。トラックマンによるキャリーディスタンスの測定では、自分の正確なキャリーを知り、方向性の傾向を知ることでコースマッピングの質を上げることが目的です。ドライバーと自分で選んだ1本を10球ずつ計測しましたが、各選手が冬の間トレーニングを継続してきた効果で、昨年よりも飛躍的にデータは良くなっており、自分の現状を把握することができました。

 岩本プロの個別指導では、選手自身が教わりたいことをプロにリクエストするスタイルで実施しました。自分の課題を克服するため、選手はパッティング、アプローチ、ショット等思い思いの質問をしました。アカデミーコース№1・3では、昨日自分で組み立てた内容で自主練習。各選手が目的を持ち、1球1球試合と同じルーティンで、プレッシャーをかけながら練習しました。


岩本プロによる個別指導

 午後からは、新規選手はラウンドの中で最も頻度が高い5~40ヤードの打ち分けを実施。5ヤード刻みに距離の10%以内にキャリーさせるテストを行いました。点数をつけることで自分の傾向を把握し、弱点からは新たな課題の発見と、得意な部分を知ることでコース戦略にもつながります。

 継続選手は、アカデミーハウスでのトレーニングの後、岩本プロより午前中の自主練習のフィードバックを行い、①実施したドリル②そのドリルを選択した理由③練習によって得られた効果をチームメイトに共有しました。人に伝えることで、自分の中で理解を深めることができ、また、チームメイトの話を聞くことで自分にも取り入れれられるヒントを得ることができました。岩本プロから「ショートゲーム=ショートアイアンという考え方ではなく、アプローチでもウッドを使って転がすなど、選択の幅を増やしてほしい」とアドバイスがありました。

 夕食後は、コースマッピングの講義があり、新規選手は初めてマッピングについて学ぶ機会となったため、インポジション(理想的な狙い所)アウトオブポジション(打ってはいけない所)、ゼロライン(まっすぐで上りのライン)等、基礎的な内容を教わりました。翌日は早朝から試合を想定したウォーミングアップを実施することになっておりますが、朝起きてからティーショットするまでの行動を「ウォーミングアップ計画表」に記入しました。シートを兼平トレーナーに提出し、各自アドバイスをいただき、2日目のプログラムが終了しました。


早朝のウォーミングアップ
キャリーディスタンスを測定
練習内容のフィードバック

スタート前のウォーミングアップ
■3日目

 いよいよ合宿最終日、早朝から各自自分で計画を立てた内容でウォーミングアップが開始しました。選手にはスタート時間のみ伝えておりましたが、スタート時間から逆算して、起床時間、朝食、アップの内容、打撃練習等質の高い準備をしました。兼平トレーナーは、「ウォーミングアップの指導を始めた頃は、ラウンド前にアップをすることについて半信半疑で取り組んでいたこともあったが、今では自分の中で当たり前のルーティンとしてできるようになっている。質の良い練習に質の良い体の状態で入れているのは選手にとって大きなプラスになっている」と感想を述べました。

 アカデミーコースへ移動し、8:30より、新規選手は現場でマッピングに必要な情報収集について学びました。風向きを調べることや、グリーンでゼロライン(上りのまっすぐなライン)を見つける方法など指導がありましたが、アカデミーコースは山の陰の地形により風向きが変わりやすく、またグリーンも強いアンジュレーションがあるため、情報を集める良い練習になりました。マッピングを終えた後は、メモを検証するためフィードバックしながら3ホールのラウンドをしました。


セカンド地点から距離を計測

 継続選手は、ラウンドの戦略を立てるために3ホールのマッピングからスタート。ホールごとにタイムパーを設定し、限られた時間の中で情報を得る訓練をしました。ホールの風向き、ティーショットがキャリーする地点の情報、グリーンの傾斜など、調べることはたくさんあります。特にアカデミーコースはグリーン周辺の起伏が激しく、時間内に隈なく調べるには相当な集中力が必要です。選手たちは協力しながらスピーディーに情報収集しました。2週目からはマッピングを元にしたラウンドを実施。コース戦略の選択肢を増やすため、セカンドでショットでグリーンを外したり、ピンポジションを変えたりとシチュエーションを変えてラウンドしました。

 最後には、継続選手と新規選手混合の4グループによる対抗戦を実施。選手達はチーム戦というプレッシャーのかかる中で、マッピングで得た情報を元に集中してプレーしました。結果は、7ホールをトータル+2でプレーしたBチーム(宝泉・鶴瀬(覇)・大須賀)が優勝。優勝チームからは「インポジションやゼロラインなど、マッピングの情報が役に立ち、良いスコアにつながった」と感想がありました。ラウンド後はアカデミーハウスに戻りクールダウン。16:30に合宿の全てのプログラムが終了しました。


 今回は決められたプログラムをこなすだけではなく、自分で計画を立てて練習をする時間を多く取りましたが、以前は周りを見ながら右往左往していた選手も、自ら考えて行動ができるようになってきました。選手の意識は確実に高くなってきており、コーチに対する質問の数や質も高くなっています。強化事業も7年目を迎え、卒業していった先輩の背中を見て育った選手が今はチームを引っ張っており、その姿はとても頼もしいものでした。来週からはいよいよ春の全国大会が始まりますが、オフの間に続けてきた成果を発揮し、今シーズンの大きな活躍を期待したいものです。皆様、チーム東北の応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後に、最高の練習環境を提供していただいたグランディ那須白河ゴルフクラブの皆様、3日間に渡りご協力をいただきました関係者の皆様には感謝申し上げます。ありがとうございました。

マッピングを元にラウンド
栄養バランスのとれた食事
昼食会場

ティーから風向きを調べる
課題をプロに質問
終了後のクールダウン

今シーズンも頑張ります!!
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