(#040 2019/12/26)
認知症予防のためのいわきゴルフスクール

東北初の認知症予防のためのいわきゴルフスクールが成果を挙げて閉会

 認知症予防には、有酸素運動と認知課題を同時に行う「デュアルタスク運動」が効果的とされています。国立長寿医療研究センター、東京大学、杏林大学、ウイズ・エイジング協議会の共同研究により、ゴルフで記憶力が向上することが分かりました。ゴルフは身体面では姿勢を保つためのバランスや体力が必要であり、認知領域においてはスコアを数えたり、戦略を考えたりとさまざまな情報を維持することが必要です。ゴルフはこのような要素を備えたスポーツだと考えられます。

 この成果を踏まえて、ウイズ・エイジングゴルフ協議会では高齢者のためのゴルフスクール運営マニュアルを作成し、実施しています。福島県ゴルフ連盟では、この研究成果を取り入れた東北初のゴルフによる認知症予防のための第1回いわきシニアゴルフスクールを五浦庭園カントリークラブで、10月31日(木)~12月19日(木)まで8回にわたって開催しました。


ゴルフ知識の学習、ウォーミングアップ、スナッグゴルフ、打球練習などで学ぶ

 スクールの参加者は55歳以上の男女15名。ゴルフ未経験者が多いシニアの皆さんで、文字通り初歩からのスタートでした。指導者は曲山正廣プロ。第1回目のスクールでは、
基本的な知識としてスコアカードや規定打数を学び、エチケットでは他人に迷惑をかけないことがゴルフの原点だと教わりました。コースはティーイングエリア、ペナルティーエリア、バンカー、パッテインググリーンについて説明を受けました。

 第2回目からゴルフの基本になるスナッグゴルフの練習を行いました。グリップ・アドレスの確認やランチャー(アイアン)を使ってのチップショット、ピッチショットを練習しました。屋外スクールでは、曲山正廣プロの指導でコース見学。1番ティーイングエリアでコース名称を学びました。また、毎回ウォーミングアップやクーリングダウンを実践し体をほぐしました。最終回では練習場で打球練習を体験しました。


参加者の感想は「ゴルフは未経験だったが、継続したい」と好評

 このジュニアゴルフスクールを企画し、実施した五浦庭園CCの倉橋健治支配人は「やっと無事に終了しました」と肩の荷を下ろした様子。浜通りゴルフ場協議会の共催を取り付けた後、主催に福島県ゴルフ連盟、後援にいわき市の協力をお願いしました。さらに、いわき信用組合、キリンビールをはじめ、開催コースを含め13の企業・ゴルフ関連団体に協力を求めて奔走しました。今回の成功は協力団体のお蔭でもあります。

 主役はもちろん15名の受講生の皆さんです。高齢にもかかわらず一人の脱落者もありませんでした。倉橋支配人によれば、「ゴルフは未経験でしたが、楽しかった。もっと継続したいです」との感想が寄せられたそうです。倉橋支配人は「講習が終わってもゴルフ仲間ができて、さらに続けたいという声が聞かれたのは、成果だったと思います」と話していました。今後、東北各地で同様のシニアゴルフスクールが開かれれば、認知症予防に役立つと同時に、ゴルフ人口増加にもつながるかもしれません。

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